当院の生活習慣病治療

認知症予防のためには糖尿病・高血圧といった生活習慣病が重要になってきます。
当院では、 生活指導を重視した生活習慣病治療を行って参ります。

『血糖値』 ~血糖値の急変動に要注意~

「血糖値」とは血液中を流れる糖の値です。血糖値が高いと血管を傷つけ、動脈硬化や腎臓の障害、神経障害など全身に合併症を起こしてしまいます。

血糖値 空腹時血糖値(㎎/㎗) 食後血糖値(㎎/㎗)
正常値 110 未満 140 未満
境界型 110~126 未満 140~200 未満
糖尿病 126 以上 200 以上

食後血糖の急激な上昇『血糖値スパイク』にも注意しましょう。食後血糖は140 ㎎/㎗以下が理想です。血糖値スパイクによって、動脈硬化が進み、脳梗塞、心筋梗塞、網膜症、認知症、がんなどのリスクが高まります。 HbA1c だけではわかりません。

また、血糖値が急に上がると、その後急激に血糖値が下がることがあります。
この低血糖によって強い空腹感、頭痛やイライラ感、集中力・判断力の低下、眠気などを引き起こします。

血糖値の急変動を抑えるには

  1. 13食きちんと食べる

    欠食をすると、その後急激に血糖値が上がってしまいます。
    規則正しい生活を心がけましょう。

  2. 2食べる順番を工夫する

    以下の順で食べることで、血糖値の上昇を緩やかにしましょう。

    • 食物繊維(野菜・海藻類など)
    • タンパク質や脂質(肉や魚)
    • 炭水化物(ご飯やパン)
  3. 3食物繊維をしっかり食べましょう

    食物繊維には血糖値の上昇をゆるやかにし、急激な変動を抑える効果があります。
    例:野菜・海藻類、きのこ類、豆類等

  4. 4ゆっくりよく噛んで食事をしましょう

    早食いは急な血糖値上昇につながります。
    ゆっくりよく噛むと、過食の予防にもなります。

  5. 5運動しましょう

    食後の軽い運動で食後高血糖を予防できます。激しい運動ではなくウォーキングや、こまめに動く程度が良いでしょう。

夜間の低血糖にも注意

寝ている間の低血糖は脳や体に悪影響を及ぼします。また、低血糖によって寝汗や、歯ぎしり、悪夢、起床時の疲労感・頭痛などが生じることがあります。

  • 適正なカロリー量で栄養バランスの良い食事を摂る
  • 食事をとらない状態でアルコールを飲まない
  • 日中の血糖値の急変動を抑えるよう心掛ける

高血圧・血圧

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介護予防の新キーワード『フレイル』

加齢に伴い身体機能や認知機能が低下して虚弱となった状態を「フレイル」と呼び、要介護予備軍として注目されています。フレイルを早期に発見し、適切な対応で元気を取り戻すことが大切です。

フレイルチェック

3つ以上当てはまると要注意!

寝ている間の低血糖は脳や体に悪影響を及ぼします。また、低血糖によって寝汗や、歯ぎしり、悪夢、起床時の疲労感・頭痛などが生じることがあります。

  • 握力が弱くなった(重いものの持ち運びが難しい)
  • 歩くのが遅くなった(横断歩道を青信号で渡るのが難しい)
  • 体重が減った(1年で2~3kg 減っていたら注意)
  • なんだか疲れやすくなった
  • 身体の活動レベルが低下している

フレイル対策

  1. 1栄養

    • 毎日3食(朝・昼・夕)バランス良くしっかり食べる
    • たんぱく質を積極的にとる
    • カルシウムやビタミン(特にビタミンD)を十分にとる
  2. 2運動

    無理のない範囲で、日常生活に運動を取り入れ、毎日コツコツ適度な運動を行うと効果的です。

    日中のウォーキング、コグニサイズ、ストレッチ、軽い筋力トレーニング等